せっかくの注文住宅なら、自分のライフスタイルにあった快適な間取りを実現したいですよね。
「あんな間取りがいいなぁ」「こんな間取りは素敵だなぁ」など、理想の間取りはたくさんあると思います。
ですが、いざ間取りを考えようとしても、どこから手を付けていいかわからなかったり、どんなことに注意して決めていけばいいかわからず悩んでしまいますよね。
そもそも建築知識のない素人でも間取りって考えることができるものなのか…?
ということで今回は、注文住宅で後悔・失敗しない間取りを考える時に押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。
今回紹介するポイントは、実際に間取りで後悔したとの声が多く上がる内容となっています。
注文住宅を検討しているのであれば、ぜひしっかり理解をして家づくりに取り組んでいきましょう!
もくじ
戸建ての間取り決めで失敗しないための5つのポイント
戸建ての間取りを決めていくときは、自分の好きなように決めていくのはNGです。
しっかりと押さえておくべくポイントがあるので把握しておきましょう。
そのポイントとは以下の5つです。
以上の5つは、必ず考慮した上で間取りを決定していきましょう。
この5つは注文住宅で家を建てた人の中でも、「もっと考えて決めれば良かった」と後悔の声が多いポイントでもあります。
次に、各ポイントについて詳しく解説をしていきます。
使い勝手を考える
使い勝手が良い間取りを考えるなんて当たり前じゃないの?
そう思う人も多いことですよね。
ですが、これが案外難しかったりするのです。
部屋の大きさや配置、収納の大きさや場所、家事導線や家族の生活スタイルなど考慮しなければいけないことはたくさんあります。
家族の生活スタイルに合った間取りにする
家族構成が違うだけで最適な間取りも変わってきます。
子供が多い家族構成であれば人数に応じた子供部屋の数も必要になるでしょう。
また、将来子供たちが一人暮らしを初めて巣立っていくことも考慮した方がいいですよね。
例えば、12帖程度の部屋を間仕切り壁などで仕切り6帖ずつの子供部屋を作ります。
こうしておけば、将来リフォームをすることにより簡単にもとの12帖の部屋に戻すことが可能です。
また、高齢になったことを想定し、大きなマスタールームを1階に作りメインの寝室として使い、その周辺に水回りを固めれば導線も短く済みますよね。
家族構成は時系列と共に変化することも考えた上で間取りを決めらるといいでしょう。
水回りはなるべく北側に集める
リビングや居室に日当たりは絶対欲しいですよね。
そのため、メインとなる部屋は南側や東西側になるべく配置したいところです。
逆に北側は、日当たりを気にする必要が無い水回りがベストとなります。
分譲戸建てなどでも水回りや階段は北側に配置されることが多いのです。
その方が、日当たりが良い部屋を効率よく作ることができるのでオススメです。
日当たり・水回りに関する記事はこちら>>>
日常生活を送るイメージをしながら考える
間取りを考えるときは、普段自分が家でどんな生活を送っているかを想定しながら決めていきましょう。
例えば、家でよく仕事をする機会があれば3帖程度の書斎があるだけで非常に快適になるでしょう。
また、1日を通して家族でリビングにいる時間が長いのであれば、LDKをなるべく広く確保し大型のソファーなどを置けるとよりいいですよね。
子供が小さいうちは、リビングで宿題をみれるように壁掛け式のテーブルを設置するなんてことをする人もいます。
家族のライフスタイルにあった間取りにすることが満足度の高い注文住宅となります。
しっかり日常生活を送るイメージができる間取りになっているか確認をしましょう。
収納スペースをしっかり確保する
収納スペースが多くありすぎて困ったという意見は未だかつて聞いたことがありません。
逆に、「収納が少なくて困った」、「初めからもっと収納スペースを確保しておけば良かった」なんて後悔はよく聞くものです。
一般的に戸建てでは、床面積の10%から13%程度の収納スペースが必要とされています。
一人当たりで換算すれば1帖から2帖といったところです。
また、収納というとクローゼットばかりを想像してしまいますよね。
ですが、土間に大きなシューズインクローゼットや階段下の押し入れ、さらには床下収納や屋根裏収納なんてのも考えられます。
ちょっとした小技では、壁に板を取り付けただけの収納や小さなニッチ棚などでもあると結構使い勝手が良くなるものです。
費用もさほどかからず設置できるのでぜひ検討してみてはどうでしょうか?
最近では、備蓄庫などのキッチンパントリーなども人気ですので、チェックしてみてくださいね。
階段の位置に注意する
階段の位置ってそんなに大事なの?
階段の位置は間取りの良し悪しに大きな影響を与えるんですよ
間取りを考えるとき、あなたならどこから考えるでしょうか?
水回りから考える人もいれば、メインのLDKから考える人も多いかも。
実は、間取りを決めていく上で「階段の位置」というのは非常に大切な部分になります。
というのも、階段は1階から2階もしくは3階にかけて常に同じ箇所に階段が存在することになります。
階段の形や配置場所、段数によっては使い勝手が極端に悪くなってしまったり、部屋数が変わってくることだってあります。
でも階段に必要なスペースや大きさ・形なんてわからないよ…
大まかで大丈夫なので、なんとなくの配置スペースだけでも考えておきましょう!
もし、正確な階段の大きさや形が知りたい場合は、一度設計士のラフプランをお願いしちゃってもOKです。
階段に関する記事はこちら>>>
採光と風通しを考える
採光と風通しってことは窓が重要ってこと?
そうです!ここも少し工夫するだけで大きな効果を得ることができるのでしっかり考えましょう!
快適な住まいにするためには日当たりも換気もとても大事な要因です。
そのためにも窓の設置枚数や場所を一緒に検討していく必要があります。
注意して欲しいのが、窓は多ければ良いというわけではないということです。
もちろん多ければ多いほど採光も風通しも間違いなく良くなりますが、今度は逆に耐震性や断熱性といった部分に衰えが出てきてしまいます。
では、どんな感じで窓を設置すのがいいのか詳しく解説していきましょう!
採光を得るために必要な窓
光を取り込むために窓を設置するので、東西南北で言えば南面に窓を取るようにしましょう。
立地条件によっては、東側や西側の方が日当たりが良い場合もあります。
しかし、夏場になると南側よりも東西側に窓を設けた場合の方が室温が上昇しやすいのです。
特に西日は強烈なので、窓の外に庇(ひさし)やブランドなどを付けて対策することをオススメします。
さらに、開閉ができないFIX窓を設置するのもおすすめです。
高窓と言って天井に近いところに横長の窓を設置すれば日当たりの均斉が取れますよ。
また、天井に付ける天窓も日当たり確保のためには非常に有効です。
メンテナンスが大変なのが難点ですが、南面や東西面からの日の光を取り込めない部屋などには有効に働きます。
ぜひ検討してみてください。
ちなみに…断熱性を考慮するなら窓のサッシのグレードを上げることをオススメします。通常はアルミサッシですが樹脂製に変更するだけで結露や断熱性を上げることができまよ。
換気を意識した位置に窓を設置
現在の建築基準法に基づけば、原則24時間換気システムが取り付けられることになっています。
とはいえ、自然換気行うことはシックハウス症候群や冬場の結露など快適に過ごす上では必ず必要になってくるものです。
そこで換気(空気の循環)ができるような位置に窓を配置することがポイントとなります。
一つは南北面に窓を設置することです。
東西面でも問題ないですが、南北面の方が季節に関係なく比較的1年中風通しが良く、効率的な換気を行うことが可能です。
また、1部屋に対して窓は2カ所あると風の循環もできて風通しが良くなります。
換気用の窓に関しては先程のFIX窓ではなく縦滑り・横滑りなどの窓を設置しましょう。
縦滑り窓は、外側と内側に手前・奥で開く形なので換気にも有効で、防犯面でも安心です。
横滑り窓は上部と下部がそれぞれ上下にスライドするので急な雨などでも吹き込む可能性が低いのが特徴です。
これらの窓は、半開きのような形にできるので換気目的には持って来いの構造です。
換気目的の場合、大きな窓は必要としないです
家具の配置を考える
家具は後から買うからサイズは気にしなくていいかなぁ…
リビングなどの広い部屋は大丈夫ですが、子供部屋や洗面所などの限られたスペースでは間取りの段階で家具の配置は考えておきましょう!
テレビやベッドに机・ソファなどの家具の配置場所は、間取りを決める段階である程度考慮しておいた方が絶対に良いです。
これをしていないと、置きたい家具があったのに、置いてからサイズが合わなかったりしっくりこないなんてことも。
特に、イスやテーブル・ベッドなどは予めサイズが分かるものが大半なので、寸法を確認しながら間取りに落とし込むとより失敗しないですよ。
勉強机やベッド・テレビの位置によっては窓の位置も変わりますし、この後解説するコンセントの位置にも大きな影響を与えます。
合わせてエアコンの配置も決めておくと後々困らなくて済みますね。
電気配線や水道設備を考える
間取りを検討する上では電気配線や水道設備を考慮することも大切です。
細かいところまで考える必要はありません。ですが、コンセントの個数や位置・庭や屋上の水場をどうするかなどは事前に決めておいた方がいいでしょう。
寒冷地だとガスファンヒーターを使う家庭もあるでしょうから、ガス配線なども合わせて考えておくと良いですよね。
間取りがある程度固まった段階で決めるくらいで十分間に合う部分なので、焦らずに考えてみてください。
理想の間取りにするためのアイデア集め
オシャレで快適な間取りにしたいんだけどなかなかアイデアが出て来ない…
いきなり考えるのは難しいですよね…
いくつか方法を教えるので参考にしてみてください!
いきなり間取りを考えようと思っても、知識やアイデアが乏しい状態ではなかなか考えもまとまらないですよね。
そいう時は以下の方法を取ってみてください。
- インスタを活用する
- 住宅展示場を見学する
- ショールームを見学する
インスタで「戸建て」や「注文住宅」みたいな感じで検索すると、たくさんの投稿がヒットします。
写真はもちろん、こだわったポイントや実際の使用感、さらには後悔したポイントなどもわかるので、これから注文住宅を建てる人にとっては非常に参考になると思います。
素人さんの投稿も多いので、全てを鵜呑みにするのは危ないですがアイデアの参考にするには十分すぎるでしょう。
また、住宅展示場やショールームを見学するのもおすすめです。
メーカーの最新設備なども知ることができ、設備の実物も見れるのでサイズ感や費用感もわかるので参考になりますよ。
注意したいのは、展示場に展示されているものはオプション品が多いということです。
どれもこれも良い設備ばかりで目移りしちゃいますが、基本的には値段がだいぶ高いはずです。
良いものを見てしまうと標準仕様がショボく見えてしまう可能性があるので気を付けてくださいね。
素人でも大丈夫!間取りを考える時の手順と方法
いざ間取りを考える時ってどんな順序ですすめていけばいいの?
間取りを考える前に、まずは検討するために必要な情報を集めるところから始めましょう。
情報をまとめられたら、大まかなレイアウトを決めていきます。
その後、自分たちのアイデアを一度正確な間取りプランに落とし込み、寸法などが分かった状態にしましょう。
さらにそこからレイアウトを決めていくといった手順が一番スムーズです。
- 測量図を元に敷地の大きさや方角を把握する
- 建ぺい率・容積率を確認する
- ゾーニングを行う
- 一度ラフプランを作成してもらう
- ラフプランを元に更に細部を確定していく
当然、設計図を描くことはできませんが、ある程度大まかなアイデアを出してそれを形にすることは可能です。
ラフプランの作成も今は無料でできるサービスも多いのでぜひ利用してみてください。
プラン作成に関しては最後にオススメの方法も紹介してありますので参考にどうぞ。
それでは手順に少し詳しく見ていきましょう。
測量図を元に敷地の大きさや方角を把握する
まずは測量図を元に敷地の大きさや方角を確認してください。
測量図ってどこで手に入るの?
購入検討中の土地などであれば、不動産会社の人に言えば簡単に入手できすよ。
場合によっては測量中であったり、過去の古い測量資料しかない場合もあったりするので確認が必要です。
測量図が手に入ったら、道路間口や隣地との境界線の長さ、周囲にブロック塀や植栽があればそういった情報も書き込んで間取り作りの参考にできると良いですね。
建ぺい率・容積率を確認する
次に、注文住宅を建築するエリアの建ぺい率・容積率を確認していきましょう。
建ぺい率と容積率って何?
建築可能な建物の大きさについて取り決められた数値のことですよ
どこまでも大きく、そして高い建物を建築できるわけではありません。
大まかには建ぺい率・容積率というもので建築可能な建物の大きさは決められています。
そのため、この2つの数値を確認し実際の敷地面積に対して、どの程度の延床面積の建物が建築可能なのかを確認しておきましょう。
敷地面積(建物を建てる土地の面積)に対する建築面積(建物を真上から見たときの面積)の割合
各階の床面積を合計した延べ床面積のこと
建ぺい率も容積率も市や区のホームページで確認ができます。
「用途地域」もしくは「都市計画」といった項目があると思うので確認をしてみてください。
ゾーニングを行う
次に、いきなり間取りを書き始めるのではなく、まずはゾーニングをしてみましょう。
ゾーニングってなんだ?
水回りはココ!キッチンはココ!子供部屋はコッチ!ってな感じで、大雑把に配置を考えることです
ゾーニングをする際にポイントは以下の4つです。
大雑把に決める感じで大丈夫です。
間取りのレイアウトを考えたり設計士と打ち合わせをしていく中でも、方角や周囲の環境を考慮しながらゾーニングをするといいでしょう。
細かいことは気にせず、まずは自分たちの要望や理想を書き出してみてください。
一度ラフプランを作成してもらう
ここまで出来たらいよいよプラン作成に取り掛かりましょう!
ですが、さすがに知識が無いとプランをはじめから作成するのはさすがに無理がありますよね。
なので、まずはプロに頼んでプランの作成をしてもらいましょう。
プランの作成って言っても、知り合いとかいないしそもそもお金かかるんじゃないの?
大丈夫!タウンライフなら無料で間取りプランの作成をお願いできちゃうんです。この記事の最後でも紹介しておきますねっ!
知り合いの設計士がいなくて困っている、お金を掛けたくない、そんな人にはタウンライフの間取り作成がオススメです。
ラフプランをもとに具体的な間取りを作り込む
ラフプランができたら、より具体的なイメージを持って間取りの変更や要望を考えていきましょう。
上記はあくまでポイントの部分です。
気になる点やこだわりたいポイントは人によって異なるので、じっくり検討していきましょう。
様々なパターンの間取りを検討することで理想の間取りを手に入れることも夢ではありません!
最終的に建築施工会社を決めた際は、ラフプランや自分が出したアイデアを元に打ち合わせを行い、設計士の手を借りながらプランを決めていけると最高です!
【まとめ】注文住宅は間取りで決まる
いかがでしたでしょうか?
今回は、注文住宅の間取りを決める時に注意したい5つのポイントを紹介しました。
注文住宅で家を建てた場合、失敗や後悔するかしないかのポイントは「間取り」だと筆者は思っています。
注文住宅はライフスタイルに合わせた間取りにできるのも非常に魅力的です。
ゆえに、個性が出やすいためポイントをしっかりと押さえないまま間取りを考えると、後悔をすることが多いのも事実です。
今回紹介したポイントを踏まえながら、後悔しない失敗しない間取り作りをしてみてくださいね。
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