- 駅徒歩7分って書いてあるに実際は10分もかかった
- 駅○○分って誰が計測したの?
- 「駅徒歩○分」の基準や計測方法
- 「駅近」と呼べるのはどこまでの距離なのか
- 営業マンがオススメする理想の駅距離
家探しをする時に、最寄り駅までの距離ってとても重要ですよね。
実際に家探している時に、「物件資料に駅徒歩7分ってあるのに歩いたら10分かかった…」なんて経験はありませんか?
実は、物件資料などに記載してある所要時間は、実際に歩いて測ったわけではないのです。
「駅徒歩○分」や「コンビニまで徒歩○分」といった表記はすべて「80m=1分」換算で算出されています。
なんか嘘つかれてるみたいですよね。笑
ということで今回は、謎多き「駅までの距離」について解説していきます。
80m=1分で表記することは違法ではありません。
ただし実測ではないので注意が必要です!
もくじ
不動産の駅距離の定義
「駅徒歩○分」は、実際に誰かが歩いて測ったものではありません。
では、どうやって算出しているのでしょうか?
80mにつき1分換算で算出
えっ⁉
誰かがストップウォッチとかで測ったんじゃないの?
実測数値ではないので注意してくださいね。
ちなみに、駅までの距離によっては綺麗に割れない場合があります。
その場合、小数点以下は繰り上げで計算されます。
駅まで500mであれば、500m÷80m=6.25分
小数点以下繰り上げで、駅徒歩7分 と表示
スーパーやコンビニ、公園等すべての対象地までの徒歩距離が、この方法で算出されます。
駅まで50mなら「徒歩0分」ではなく「徒歩1分」です。
駅距離はどうやって決められた?
「80m=1分」って、誰が決めたの?
これは、 「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」に定められています。
当初は、100m=1分で換算し算出されていたとか。
ですが、「女性にも適応可能な現実的な基準を設けよう」という声があり、今の80m基準になっとのこと。
ちなみに、役所に勤めていた女性がヒールを履いて1分間に歩いた距離が80mだったそうだです。
自転車の測定基準は決められていません。
目安としては、「200m=自転車1分」です。
駅距離の中で考慮していないもの
この徒歩所要時間ですが、一見公平さを保って測定されているように伺えます。
ですが、この計算では考慮していないものが存在しています。
80m=1分は基準的な数字なので、あくまでも目安だと思っておきましょう!
信号や踏切などの障害物
信号や踏切は考慮しているの?
信号や踏切など進行を一時的に妨げるような障害物は、考慮されていません。
エリアや時間帯・ルートによっては時間に大きなズレが生じる可能性があります。
通常でも1、2分程度のズレは覚悟しておいた方がいいかもしれません。
坂道などアップダウンがある高低差
この徒歩所要時間では、坂道などのアップダウンは考慮されていません。
程度にもよりますが、坂道があれば通常の歩数や歩幅ではなくなるため、時間にズレが生じるでしょう。
場合によっては、行きは早いけど帰りは遅いなんてこともあります。
坂が多いようなエリアでは事前に確認が必要ですね。
「駅まで」とは「最短出口まで」のこと
「駅まで」って、具体的に駅のどこを指すの?
駅によっては出口が3つも4つもありますよね。
実は、「駅まで」とは対象地から最も近い駅の出口を指します。
地下鉄だと改札まで結構遠い駅もありますよね…
駅まで徒歩5分だからと言って、家を出た5分後の電車に乗れるわけではありません。
駅まで徒歩何分がおすすめ
駅までの所要時間のカラクリについてはわかっていただけたかと思います。
では、理想の「駅までの距離」とはどの程度なのでしょうか?
近ければ近いほど良いんじゃないの?
駅に近すぎても、繁華街すぎてしまってあまり住環境向きではない場合があるんです!
そこで、営業マンの経験を生かし、理想の「駅までの距離」をご紹介したいと思います。
戸建てとマンションで理想の駅距離が分かれるので、それぞれのパターンを紹介します。
あくまでも主観になりますので、参考程度に考えくださいね。
戸建ての場合
戸建の場合は、駅まで徒歩15分以内であれば許容範囲ではないでしょうか。
- 閑静な住宅地が多くなる
- そもそも駅近の物件が少ない
- 車保有の場合が多いため、駅距離が関係ない
駅周辺は商業エリアである場合が多いため、戸建用地は少ないです。
ですので、必然的にある程度駅から離れた場所が「戸建エリア」になります。
戸建てだと車保有者も増えますよね。
駅が近くなくとも生活便はそこまで変わらないのではないでしょうか。
あまり駅に近すぎるよりは、ちょっと離れているくらいの方がいいかもしれません。
どうしても駅近がいい場合は、駅徒歩10以内の物件を目安に探してみましょう!
家探しをする際はこちらの記事も参考に>>>
⇒SUUMO・アットホーム・ホームズを比較してみた分かったこと
マンションの場合
マンションであれば、駅距離3分~7分以内くらいがオススメです。
- マンションである利点を生かせる
- 移動手段が車ではなく、電車移動のため
- SRC構造も多く、喧騒がきになりにくい
マンションの利点は、駅などの商業エリアに建築が可能ということです。
戸建て向きではないエリアになるので、それこそマンションであれば徒歩5分圏内の物件も件数があります。
駅周辺は繁華街であることが多いです。
ですがマンションは、木造ではなくコンクリート造のため防音性があり、たとえ賑わいがあっても気になりないくいです。
また、ワンルームマンションの不動産投資をするのであれば駅距離は商品の目玉にもなりやすいので、特に意識した方がいいですね。
【まとめ】必ず実際に歩いてみましょう
今回は、「駅まで徒歩○分」の謎を解説してきました。
- 80m=1分で計算する
- 徒歩所要時間の中には考慮されていないものがある
- 戸建なら駅まで15分以内がオススメ
- マンションなら駅まで3分~7分以内がオススメ
賃貸でも売買でも、物件を探すときは必ず現地から駅まで実際に歩いてみてください。
予期せぬ障害等で、推定時間よりも大幅にズレる可能性が高いからです。
1件1件歩いてる暇なんてないよ…
その場合はGoogleマップを使って測定してみてください!
実は、Googleマップの方が信号などの障害を考慮した計算をしており、より実測値に近い時間を算出しています。
もし、物件を1件1件見て回る時間がない方はぜひお試しあれ!
自分の足で歩き体感することが、いい物件に巡り合えるきっかけになるかもしれませんね。
それでは、また。
こちら記事も人気です>>>