
- 団体生命保険の意味
- 団体生命保険の仕組み
- 団体生命保険に加入しなくても住宅ローンを組む方法
どうも。
現役不動産営業マンのマツです。
家の購入と同時に生命保険を見直す人が多いをご存知でしょうか?
それもそのはず…
住宅ローンを利用すると団体信用生命保険という保険にほぼ強制加入させられるからなんです!

絶対に加入させられるの?
そもそも団体信用生命保険って何なの?
ということで、
今回は、住宅ローンで必須の団体信用生命保険(通称:団信)について詳しく解説をしていきます!

ちなみに…
この保険制度があるため健康状態でないと住宅ローン審査に落ちる場合があります。
もくじ
団体信用生命保険とは


そもそも団体信用生命保険って何?

住宅ローン専用の生命保険です
- 住宅ローン専用の生命保険
- 住宅ローン利用の場合はほぼ利用必須
- 病気・ケガ・死亡などの際に住宅ローン残債を生命保険で肩代わりできる
ローンが完済するまで健康体で働けるとは限りませんよね。
病気やケガで働けなくなったり最悪の場合は死亡なんてことも…
そんな時、団信を利用すると住宅ローンの残額を肩代わりしてもらえるのです。
おかげで銀行側も安心してお金を貸せ、借りる側も安心できるというわけ。

そのため各金融機関は団信の加入を必須としています。
どうして生命保険の見直しが必要なのか

団信に加入したらどうして生命保険の見直しが必要なの?
団信はローンの残債を肩代わりできる保険です。
保険適用で5000万円の保険が下りる
⇨5000万円の死亡保険と同じ
団信の保険金はローン残債とイコールになります。
つまり上記例で言えば、死亡時5000万円の保険金が下りる生命保険に加入したと捉える人が多いのです。
このため家を買ったら加入している生命保険の内容を見直す人が多いというわけです。

保険内容をどうするか自分じゃなかなか決められないな…
そんな時は、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのが一番です。
お金に関する相談全般ができて、一人ひとりに合った提案をしてくれます。
特に、自宅購入などの不動産ジャンルに特化したFPの方が詳しいので、興味があれば相談に乗ってもらうのが良いでしょう。
団体信用生命保険の保険料
ここからは団体信用生命保険について、少し詳しく解説していきます。
まずはみんなが気になる保険料です。

住宅ローン返済と保険料の支払いのダブルは大変そう…

ご安心を!
団信の保険料は金融機関が負担をするので実質ゼロ円です!
団信は金融機関が保険料を負担するので実質ゼロ円です。
月々の返済額の中(金利の中)に保険料が組み込まれる
つまり、「毎月いくら」と決まった金額を別途支払うことはありません。
例えば、借入金利が0.4%であればこの中にすでに保険料が入っています。
これはどの金融機関を選択しても同じ仕組みです。
団信にはいくつか種類があり、保険内容次第では金利が高くなるものもあります。
団体信用生命保険の加入条件
団体信用生命保険の加入条件のポイントは以下の2つです。
通常の生命保険と大きくは変わらないですね。
年齢の下限は20歳から上限は70歳までと設定している保険商品が多いです。
健康状態では告知事項に該当する場合、申告する必要が出てきます。
● 最近3か月以内に医師の治療(指示・指導を含む)や投薬を受けたか。
● 過去3年以内に、下記の病気で手術を受けたこと、または2週間以上に渡り医師の治療(指示・指導を含む)や投薬を受けましたか。
● 手・足の欠損または機能に障害がありますか。または、背骨・視力・聴力・言語・咀嚼(そしゃく)機能に障害がありますか。
病気の程度(脳・内臓関係・精神疾患などの病気)によっては加入を断られる場合があります。

団信に入れないということは、住宅ローンが組めないということなので注意してください。
団体信用生命保険の種類

疾患があったりしたら団信に加入できないの?

健康状態に問題があっても加入できる保険もあります!
団信はいくつか保険商品の種類があります。
こうした団信は「特約付き」と言われます。
通常の団信よりも保険適用される条件が緩かったり、保障が手厚いのが特徴です。
詳しく見ていきましょう。
特約付きは一般団信と比べ保険料が高くなります。金利や月々の返済額を比較しながら選んでください。
3大疾病保障付団信
通常の「特約なし団信」の保障内容に加えて、3大疾病である「ガン、脳卒中、急性心筋梗塞」でも保険金が支払われるという商品です。
将来かかるリスクが高いことから3大疾病付団信は比較的人気の高い商品です。
8大疾病保障付団信
3大疾病に加えて、高血圧症、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全、慢性膵炎といった生活習慣病を含む8つの病気に陥った場合に保険適応される商品です。
3大疾病よりも保険適応される範囲が広がるので、よりリスク対策が取られた商品です。
ワイド団信
ワイド団信は、一般の団信では加入が難しいとされる「高血圧症」、「糖尿病」、「うつ病」などの持病を抱えている方でも入れる保険です。
健康状態が悪くてもワイド団信なら加入できるケースもあります。
どんな持病でも加入できるわけではないので事前に確認しましょう。
団体信用生命保険を利用しない方法


団信に加入できなそうだから、住宅購入はあきらめるしかないのかなぁ…

そんな人にはフラット35がおすすめです!
住宅ローンを組む場合、基本的に団信の加入が条件です。
そのため、保険に入れないと住宅ローンが組めないと思われがち…
ですが、団信に加入できなくとも住宅ローンを組む方法があります。
それは、住宅金融支援機構が提携して取り扱っている「全期間固定金利型住宅ローン」、通称「フラット35」を利用する方法です。
フラット35は団体信用生命保険への加入が任意になる
つまり、健康状態により住宅ローンが組めない人はフラット35がおすすめなんです!
詳しくはフラット35に関する記事を参照して下さい。
団信加入は任意ですが、なるべく加入することをおすすめします。
万が一の時のことを考慮し返済計画を組むことが大切になります。
まとめ:住宅ローンは健康体でないと難しい


- 住宅ローンでお金を借りる時は団体信用生命保険(団信)に加入が必須
- 団信に加入したら加入中の生命保険を見直すのも一つの手
- 働けなくなっても団信で借入額を一括返済することができる
- 保険なので健康体でないと加入できない
- 多種多様な保険商品がある
- フラット35を利用するなら団信は任意加入
団信はお金を借りられるか否かを左右する重要な部分なので、しっかり事前に確認しておきましょう。
ローンを組んだ後のこともしっかり考えリスクヘッジの取れたライフプランを立ててみてください。
それでは、また。