どうも。現役不動産営業マンのマツです。

- マイホームを少しでも安く購入したい!
- 値引きってよく聞くけど、簡単に値引けるの?
一生の買い物の中でも、マイホームは1位2位を争うほどの高額商品です。
皆さん、できれば少しでも安く買いたいですよね(笑)
そこで今回は、不動産仲介営業マンが教える少しでも物件を安く買えるかもしれない値引きのコツを公開しいます!
基本的には不動産仲介業者が値引き交渉等を行うので、買主側が直接行うことは滅多にないです。
それでも値引きできる可能性が高い物件知っているだけで家選びの参考にもなります。

「物件を値引いて購入した」ってよく聞くと話だと思いますが、実は案外値引き交渉するのは難しいのです(笑)
- マイホームの購入を検討している人
- 資金面的に少しでも安く購入をしたい人
新築戸建を検討している方は、合わせてこちらもどうぞ
もくじ
値引き交渉が成功しやすい不動産の3パターン

比較的値引き交渉がしやすい物件のパターンは以下の3つです!
- 完成済みもしくは完成間近
- 不動産会社が決算月
- 複数棟現場の最終1棟
100%の値引きを保証することはできませんが、上記いずれかのパターンで値引きができなかったことがほとんど無いので、成功率は高いかと思います(笑)
どうして上記のようなパターンだと値引きしやすいのか、一つずつ見ていきましょう!

少しでも安く購入したいということであれば上記のような物件を狙うことをオススメします!
完成物件もしくは完成間近物件
完成物件や完成時期が間近に迫っている物件は、比較的値引き交渉しやすい傾向にあります。
理由としては、売主側の「1日でも早く現金化したい!」という心理状況が影響しているからですです。
不動産の売主は、建物が完成した段階で工務店や大工さんに建築費用等を支払わなければなりません。
当然、そのタイミング以前に物件が売却できればいいのですが、そう簡単にはいきません。
もし買い手がいなければ、会社の資産を切り崩して建築費用を支払いをすることになってしまうのです。

業績面を考えると、あまり資産を切り崩したくはないな…
そのため、「現金を回収できるなら」と多少の利益は度外視してでも、値引き交渉に応じてくれる売主が多い傾向にあるんですね。
ただし、1点注意が必要になります。
それは、完成しても売れない不動産は、それなりに人気が無い理由があるということです。
- 駅までの距離が遠い
- 使いにくい間取り
- 住環境が悪い

人気の高いエリアや、価格が相場より安い物件などは、土地の段階で完売してしまうことも珍しくありません。
完成後まで買い手が見つからないのは、それだけ購入に踏み切ることができない何か要因が存在している可能性が高いです。(当然、理由は様々なので一概にそうとは言い切れませんが…)
なので、完成物件を購入検討する際は、どうして今まで売れなかったのかその理由を考えてみるのもいいかもしれません。
不動産売主が決算月のタイミング

よくスーパーなどで決算大セールとかやってますよね。
それと同じで、不動産業界にも決算月があります。
そして、決算月にはなるべく多くの物件を契約し、少しでも売上をあげたいのが企業側の心情です。
そのため、売り上げが伸びるならということで、多少の値引きなら応じてくれる不動産会社が多いと思います。

不動産会社の決算タイミングってわからないよ…

不動産仲介の営業マンであればこうした情報を知っている人もいますので、良かったら聞いてみてください!
さらに在庫を抱えた状態で年越ししたくないということで、年末(11月~12月初頭にかけて)は大幅な値引きができることが多いです。
もし、引越しや物件を買う時期を特に決めていない方は、こうしたタイミングを狙ってみるのもいいかもしれません。
多棟現場のラスト1棟

新築物件の中には、2棟や3棟さらには十数棟以上で販売されている多棟現場があります。
中でも、最終1棟という状況であれば比較的値引きに応じてもらいやすいです。
理由としては、他の完売している物件で十分な利益回収ができている可能性が高いから。
最終1棟をいつまでも売れずに残しているより、赤字にならない程度までは値引きしてさっさと売却してしまおうという売主が多いのです。
【おまけ】景気後退のタイミングを狙う

不動産業界には周期があって、土地価格が上昇する周期がある程度決まっているなんてとも言われてます。
つまり、好景気から不景気になるタイミングを狙えば、売主も大幅な価格交渉に応じる可能性があるというわけです。
最近の事例で言えば、まさにコロナの影響など販売価格の値下がりが顕著でしたね。
価格という側面のみ見れば、ここまで値引きがしやすいタイミングは滅多にないので、相場よりも安く購入できるチャンスであることは間違いありません。
かといって、景気が悪くなるということは、お財布事情も厳しくなるというわけで…

なかなかうまくいかないものですね(笑)
そもそも不動産は値引きできるものではない

結論から言えば、「不動産の値引きはできないのが当たり前」です。
高い買い物なので、金額の端数や数百万円程度であれば簡単に値引けると思っている方が良くいます。
ですが、基本的には提示された金額で購入するのが一般的です。
実は、不動産業者の利益率は、物件金額の10%程度と言われています。
物件金額3000万円の場合
3000万円 × 10% = 300万円(不動産業者の儲け金額)
もしこの物件を100万円単位で値引いたら、儲けは半分以下程度になってしまうわけですね。
とは言えど、値引きをしてもらいやすい物件が存在するのも事実です。
不動産の利益率に関しては一般論になります。当然ですが、それ以上の利益が出ている物件もあれば、それ以下の物件もあります。
値引き可能な金額ってどれくらい?

値引きが可能と言っても、実際にいくらまで値引きしてもらえるものなでしょうか?
- 普通:端数10万円以下の位を値引き(100万円以下の値引き)
- すごい:100万円〜300万円程度の値引き
- めちゃくちゃすごい:300万円以上の値引き
- 変化球:オプションの無料(エアコンや電気などの取り付けなど)
大まかに分けるこんな感じです。
通常は、端数を切る程度の値引きであれば応じてもらえる可能性が高いですね。
それ以上の値引きは、仲介営業マンの腕や様々なタイミングか重ならないと応じてもらえないケースもあるので難しくなってきます。
また、純粋な販売金額の値引きではなくオプションを無料で行う付加価値を付けるなどして対応してくれる不動産会社もあります。
不動産を値引き交渉する時のNG行動

不動産を値引く際に、おすすめできないNG行動がいくつかあります。
- とりあえずいくら程度値引けるのか聞く
- 複数の物件に値引き交渉をする
- 値引きしてもらえることが前提だと思わない
売主側心理としては、少しでも値引きせずに販売をしたところですよね。
なので、とりあえずいくら程度安くしてもらえるか聞いても、回答は一円も値引きできないなんです。
値引きしてもらいたい物件(購入したい物件)を1件に絞り、この金額になったら購入しますという購入の意思表示を示すことが大切です。
仕事をしていると「不動産は値引いてもらえて当たり前」という考えの方が結構多いです。
確かに、高額な買い物ですし値引きしてもらうなんて話もよく聞くと思うので、値引くことが前提なようにも感じますよね。
ただ、スーパーやコンビニで値引きができないのと同じで、原則は定価買いなので値引けたらラッキーくらに思っておきましょう。
価格交渉は「タイミング」と「物件」がキーになります。
基本的には不動産仲介に任せる形になりますが、知識をやそのカラクリを知っておくと非常にお安くマイホームを手にすることができるかもしれませんね。
それでは、また。