どうも。現役不動産営業マンのmatsudaです。
「マイホーム買うなら戸建とマンションどっちがいいの?」という質問をよくいただきます。特に物件を探し始めたばかりの方に多く頂きますね。

個人的には好きな方でいいと思うのですが、どちらでもいい方も最近は多いので…(笑)
そこで今回は、戸建とマンションを項目別に徹底比較し、それぞれの持つ魅力を知ってもらいたいと思います!
どちらを購入しようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 戸建とマンションそれぞれのメリット・デメリット
- 項目別にみる戸建とマンションの大きな違い
- 戸建とマンションどっちが向いているか
もくじ
戸建てとマンションを項目別に徹底比較してみる

戸建もマンションも当然良し悪しがあります。
わかりやすくするために、まずは戸建とマンションを項目別に比較してみたいと思います。
- 立地・利便性
- 広さ(面積)
- 資産性
- 維持・メンテナンス
- 防犯面
こちらの全5項目で比較検討していきたいと思います!(比較対象する物件のエリアは23区内という設定です)

比較しやすいように、5点満点の点数をつけていきます。(独断と偏見になってしまうので悪しからず…)
【立地・利便性】

戸建評価…3点
戸建の利便性は、「決して優れた場所ばかりではない」といったところでしょうか。
もちろん近くにスーパーやコンビニ、学校に役所など利便性が高い立地もあります。ですが、戸建は住居エリア(閑静な住宅地など)に集中するため、どうしても利便性が悪くなりがちです。さらに、駅から徒歩で10分~15分程度離れているなんてことも全然あり得ます。
このような場合は、「駅から自宅までの道のりにどんなお店があるのか」をチェックすることが大事です。電車通勤の方も多いと思いますので、自宅までの道中にスーパーやコンビニがあれば日常生活で不便を感じることも少ないのではないでしょうか。
マンション評価…5点
戸建と比較すると、マンションの方が駅チカに位置する場合が多いですね。
駅にはスーパーやコンビニだけでなく、数多くのテナント店が軒を連ねたり、大型のショッピングモールもあったりと利便性が飛躍的に上がります。
中には、駅から一度も外に出ずにマンションに入れる「駅直結型」や、1階がスーパーなんていうハイクオリティなマンションもありますよね。

駅距離や何より利便性を重視する場合は、マンションの方が良いかもしれません。
【広さ(面積)】

戸建評価…4点
戸建の場合は2階、3階と高さを伸ばすことが可能です。そのため、土地面積が小さくとも階数を増やしていけば延床面積も増やせます。マンションは通常上下階が存在しませんので、戸建ならではの特徴と言えるでしょう。
ただし、無限に高さを伸ばすことはできません。
「建ぺい率」と「容積率」という建物の大きさを制限するものがエリアごとに設けられており、その規程以上の建造物は建築することができません。
さらには建物の広さだけではなく「高さ制限」もあり、仮に3階建が建てられたとしても天井の一部が斜めに下がっていたり(母屋下がり)、帖数以上に狭さや圧迫感を感じることもあるので注意が必要です。
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マンション評価…3点
戸建と違って上下階が存在せず、ワンフロアにLDKや水回り・各居室が凝縮されるのでこじんまりとした感覚を抱くかもしれません。
特にLDKは各居室の大きさを一定以上確保しようとすると必然的に小さくなるので、戸建と同じ延床面積であってもLDKは極端に小さくなることもあります。
ですが、日常生活における上下運動が戸少ないので、洗濯物を干したりなど家事負担の軽減などはできるかもしれませんね。
【資産性】

戸建評価…5点
資産性や将来性の観点から、「土地」が手に入ることが戸建最大の魅力ではないでしょうか。将来的に建替えても良し、売却しても良し、貸し出しても良しとまさに多種多様な活用方法が考えられます。
近年は特に、子供や孫への相続などを視野に入れたマイホームの検討をされる方が多くなってきています。その場合は、資産として手元にあっても困らない戸建がおすすめといえるでしょう。
マンション評価…2点
マンションを購入しても「土地」は手に入るのですが、広大な敷地の一部が自己所有物になるだけですので、将来転用は全くと言っていいほど期待できません…
マンションの将来性は、専有部分(購入した部屋)をリフォームして入居し続けるか、売却するくらいかと思います。売却するにしても「管理費」や「修繕積立金」などは、将来にわたり増額し続けるの傾向が強いので、売却タイミングを見極めるのもなかなか難しケースもあります。

「長期修繕計画書」などがあれば参考にし、売却時期を決定するのもいいかもしれませんね。
【維持・メンテナンス】

戸建評価…3点
マンションでは維持メンテナンス費用として「管理費」と「修繕積立金」というものが毎月発生します。
戸建では上記ような毎月のランニングコストはかかりません。
ですが、戸建ででも当然のように摩耗や劣化が発生しますし、木造住宅であれば10年~15年に1度は軽微なものを含めたリフォームが必要になるとも言われます。それを考慮し、毎月1万円程度でもいいので、維持メンテナンス費用として貯蓄しておいた方が安心でしょう。
近年は異常気候の影響などもあり、予想外の突発的な修繕が必要なケースも増えてきております。神経質になる必要はありませんが、安心して生活を送るためにも1年・3年・5年といった感じのスパンで点検の実施などするとより良いでしょう。
マンションの管理費・修繕積立金について詳しくはこちら
マンション評価…4点
前述の通り、 マンションでは維持メンテナンス費用として「管理費」と「修繕積立金」というものが毎月発生します。 これにより、エントランスや階段といった共有部分の清掃や管理、建物主要部分に対する「大規模修繕工事」が可能となります。お金はかかりますが、自分で管理やメンテナンスしなくていい分、手間がかからないのも魅力ですよね。
注意点としては、修繕積立金は将来に向け増額傾向にあるということです。
築年数が経つにつれ、修繕の規模も大掛かりになりますので費用負担額が大きくなってきます。長期修繕計画を元に金額も予め算出されますが、増額幅はその時になってみないと不明ですし、予期せぬ修繕により手出し金が必要となるケースもあるので注意が必要です。
【防犯面】

戸建評価…3点
戸建の場合は、必ず1階部分が存在します。
そのため、必然と侵入口となりうる部分も増えてしまうので、マンションと比較すると防犯面はやや劣っているでしょう。また、留守かどうかの判断も付きやすく空き巣被害なども発生する可能性があるのが難点です。
ですが対策が無いわけでありません!
例えば、外構部分をフェンスを設けたり1階部分の窓にはシャッターを設置。さらには防犯ガラスや防犯カメラを設ける戸建も多くなってきました。周辺住民の方とコミュニケーションを図り、不審死情報などを共有したり連携をとったりするのも十分な防犯対策となり得るでしょう。
マンション評価…5点
防犯面はマンションの方が高いと言えます。
まず、高層部分の部屋に住むだけで一定以上の防犯能力になります。加えて、エントランスの自動ドア、時間帯や曜日による管理人による目視、さらにはエレベーターの防犯カメラなどセキュリティー面は戸建よりも充実しているでしょう。
ですが、完璧というわけではありません。
むしろ上記のような共有部分のセキュリティーを突破されてしまった場合は、戸建てよりももろいかもしれません。普段から防犯意識を持つことが大事ですが、純粋な防犯能力で言えばマンションの方が高いでしょう。

治安の良いエリアにマイホームを構えるのも、対策として有効ですね。
営業マンから見た戸建・マンションの比較ポイント‼︎

ここまで各項目ごとに比較してきました。

比較はできたけど、それでもどっちが良いか決めかねる…
そんな方に向けて、次は営業マンから見た「戸建」と「マンション」両者のオススメポイントを紹介していきたいと思います。
戸建のおすすめポイント
- 資産性や将来性を重視する方
- オリジナルの間取りや、内装等にこだわりのある方
- 2世帯や家族構成の多い方
戸建ての一番の魅力は、なんと言っても「資産性」です。
将来のことや子供に相続した後のことを考慮して物件探しをして場合は、戸建一択でいいと思います。理由としては、自由に使用できる土地が手に入るということです。
最近では、分譲物件ではなく「建築条件付き」や「土地先行」と言った、土地から購入しその後建物を建築するタイプも人気です。
理由としては、間取り変更可能であったりカラーセレクトも自由にセミオーダーでき、自分のライフスタイルにあった間取りにできるためです。実際に、そうした物件をご購入していただいた方の多くが高い満足度を得ているお話よくされます。

戸建を選ぶ方の大半が、「土地が手に入る」という部分に魅力を感じているようです。
マンションのおすすめポイント
- 駅までの距離や利便性を重要視する方
- 防犯能力を気にされる方
- 維持・メンテナンスに手間暇を使いたくない方
マンションの魅力は「利便性」と「セキュリティ特化」です。
マンションだと駅チカ物件も多いですし、幹線道路沿いに面していたり、商業施設に隣接していたりと利便性が高い立地条件である可能性が高いです。戸建でもなくはないですが、マンションの方が圧倒的に多いでしょう。
毎日電車を利用したり、ちょっと買い物をしに出掛けたりと、日常生活の利便性を何よりも重視という方はマンションがおすすめです。
さらに、防犯面の高さもマンションならではの特徴ではないでしょうか。
絶対安心ではありませんが、管理人がいたりエントランスの防犯能力等は戸建にはない部分です。小さい子供がいるご家庭ですと、駅までの距離や防犯面を気にする方も多い印象がありますね。

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結局のところ戸建とマンションどっちがいいの?

戸建かマンションで迷う場合の解決方法をお教えします!
それは、まずはマイホームに求める条件に優先順位を付けることです。
人生の3イベントの1つにも数えられるマイホームの購入です。どこに住むか、どんな部屋にするか、絶対に希望条件があるはずです。まずは、その希望条件の優先順位を5項目ぐらい選定してみてください。そして、1位から順番に「戸建」と「マンション」どちらであれば条件を叶えられるのかチェックしていくとどちら派なのかわかってくると思います。
加えて、最初のうちは戸建もマンションも両方内見するものいい勉強になるのでおすすめです。
戸建でもマンションでも間違えはありません。
じっくり考えて自分たちに合った理想のマイホームを手にしてみてくださいね。
それでは、また。
マイホームを購入したいけど、「戸建」と「マンション」どっちがいいんだろう?