※この記事は2020年4月20日現在の状況を記したものです。予めご了承ください。
どうも。現役不動産営業マンのmatsudaです。
いよいよコロナウイルスの影響が深刻化してきましたね。わたしが働いている不動産市場にもジワジワと影響が出ております…
そこで今回は、コロナウイルスの影響による不動産市況の「今」と「今後」の予想を、現場の最前線で感じている現役営業マンが実況していこうと思います。
今、マイホームの購入を検討している方やこれから購入をしようと準備をしていた方など、良ければ参考にしてみてくださいね。
もくじ
コロナウイルスの影響による不動産市況【現在編】

皆さんが一番気になっているであろう不動産価格ですが、間違いなく下がってきています!
表立って物件価格を下げていない不動産会社もありますが、価格交渉をすればほとんどの物件が値下げられるのではないでしょうか?(値下がったばかりとか、売地なんかは難しいかもしれません。)
特に、完成した物件に関しては一番の狙い目ですね!
建物が完成すると、大工さんに完成した時点ですぐに支払いが発生するんです。
本来は、完成前に物件が売れている前提なので、売却益でもって支払いを済ませます。
ですが、売れていない場合は会社のポケットマネーで払わざる負えません。
でも、現金が減るのは会社としてもよろしくない…
ということで、利益を多少削ってでも現金化したい!というのが不動産会社のホンネなんです。
今の時期に物件を購入するのであれば、「価格が下がらないならむしろ買わない!」くらいのスタンスで行ってもいいかもしれませんね(笑)
リーマンショックの経験を活かして
不動産価格が大幅に下がったのは、直近だとリーマンショックの時ですね。
(東日本大震災の時とは違い、今回だとリーマンショックの方が似ている状況ですね。)
しかしあの時と大きく違うのは、各企業が先手を打って対策を行っているということでしょうか。
リーマンショックの時は、不況に突入する準備を何もしないままだったので数多くの不動産会社が倒産に追い込まれました。しかし、今回はその経験を活かし、先手を打って対応している企業が多いように感じます。
その対策が「物件の現金化」です。要は会社に現ナマさえあれば何とかなるんです。
リーマンショックの時は、物件の利幅は小さくなり、銀行が融資を渋り、土地を仕入れたくても仕入れられずに倒産だったわけですね。
そのため現在は、「現金があれば不況を乗り越えられる!」という経験を活かし、早めの段階から価格を下げ現金の回収を図っている会社が多いのです。
コロナウイルスの影響による不動産市況【未来編】

今安くなりつつある不動産市況は、今後どうなっていくのでしょうか?
ぶっちゃけた話………………分かりません!!
いや、ホント面目ないです…
でも、マジでわかんないんです…
全然読めないんです…
むしろ教えてください…
これ、コロナウイルスの終息が見えない限りは当分続くと思います。
業界の中には「今年いっぱい無理なんじゃないか?」なんて人もいたりします。
わたしも個人的には夏くらいまでは現状が続くのではないかと思っていますが、急激な回復はまず期待できないでしょう。
今は、予定ではオリンピックも1年延期というところで収まっていますが、これが無期限で延期なんてなったらいよいよ不況スパイラルなんじゃないでしょうか。
お客さんの中には、「今後さらに下がるだろうから今はまだ買わないっ!」って意見をお持ちの方も少なくないですね。意見は人それぞれなので、わたしの考えを押し付けるようなことはしないですが、明確な回答もできないのがつらいところですね…
じゃあ物件を買うべきはいつなの?
ベスト購入タイミングを教えます!

「いつが買い時ですが?」
ちょっと前までは、「オリンピックが終わるまで買いません!」なんて人が多かったですが、今は完璧迷走中といった感じでしょうか…笑
あくまでも私的な予想を踏まえた上で、この状況下でいったい「いつ」が物件購入のベストタイミングかと言いますと…
まさしく今がその時なのかなと思います!(価格に関して言えばですけどね…)
理由としては、今後仕入れる物件に関しては不動産市況が下がった状況下で仕入れる形になりますので、おそらく販売価格もそれに合わせた目線で見てくるはずです。
そうなると、価格交渉などの値引きに関しては、今よりもシビアになってくるのかなぁと思います 。
さらに、今後金融機関の方の引き締め等が入ってくると余計に購入しにくくなる、もしくは買いたくても買えないなんて現象が起こってくる可能性があります。
もちろん、あくまでも予想でしかないですが、今も十分価格に関しては相場安を狙えるタイミングですし、購入できるのであれば早めに購入しておく方がいいのかなって個人的には思ってます。
注目すべきは「価格」だけじゃない

どうしても景気が悪くなると物件の価格にばかり注目しちゃいがちですよね。
ただその他にも注視しておいてほしいことがあります。
まずは、先程も少し触れた住宅ローンに関する内容です。
特に金利に関しては、なるべく敏感に反応できるようにチェックしておいた方がいいですね。
現時点では、金利が上がる可能性というのはあまり濃厚ではないですが、可能性がゼロということも無いので経済市場と合わせて情報収集しておいてください。
リーマンショックの時は、物件価格は安いのに住宅ローン審査が通らずマイホームが買えないなんて事例も多くありました。
実際に、わたしの知っている金融機関でも審査のストップや時間がかかるなどの影響が出始めており、購入の足止めを食らっている方もいるんです。
対応が遅れないように、なるべくこまめなチェックが必要ですね。
さらに、物件の商品数が減少する可能性が考えられます。
ふつうは、自分の土地や家を1円でも高く売りたいと思いますよね。そのため、今売りに出すのはやめておこうと考える人が増えてきます。
せっかく、安く買えるチャンスなのに良い立地の物件が手に入りにくくなるなんてことも、今後発生してくるのではないでしょうか?
営業マンとして伝えたいこと…

コロナウイルスの影響で、物件価格は間違いなく下がっています!
そして、今後更に下がっていくと予想している人たちもいます。
もし、物件購入を検討している人はほんとに今がチャンスなのですが、注意しておきたいのは「無理だけはしないこと」です。
最近ではコロナウイルスで住宅ローンの返済に不安を抱えている人も多いとのこと…
決して無理をせず、盤石な状態でマイホームを購入することをオススメします。
住宅ローンは購入してからがスタートですので、不動産仲介の人と一緒に慎重に物件選びをしてくださいね。
今回は、私が業界側の立場として感じ取った部分で記事を書かせていただきました。
絶対ではありませんので、もう少し詳細や動向が気になる方もいるかもしれません。
下記の本がタイムリーで詳細を伝えているので、ご興味のある方は読んでみてください。

月刊不動産流通 2020年 4月号【電子書籍】[ 不動産流通研究所 ]
それでは、また。
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