どうも。
現役不動産営業マンのマツです。
- 結露の原因とは
- 新築・リフォームでできる結露対策
- 今の住まいでもできる結露対策
- 結露した場合の対処方法
カーテンを開けると窓ガラスがびっしょりなんて経験はありませんか?
寒くなってくると窓の結露がひどくなりますよね。
そのまま放置していると、カビや傷みが発生し、原因になってしまいます。

建築する時に結露対策を施した家ならラクですよね。
そこで今回は、建築時にできる結露防止対策を紹介します。
さらに、さらに!
賃貸など今の住まいでもできる結露防止対策も載せてます。
ぜひ参考にしてみてください!
もくじ
結露が発生する仕組み

冷えたグラスを置いておくと、コップの周りに水滴がつきますよね。
それが結露です。
これと同じ現象がコップではなく、家でも発生するわけです。
冷たい空気が暖まった空気に触れることで、空気中の水蒸気が液化して水として現れます。
この仕組みさえ理解しておけば、結露防止対策を取ることも可能。
- 結露は窓表面や収納内部にも発生する
- 室内の表面温度を下げない
- 結露対策には断熱性能を向上が大事
室内の表面温度を下げない(寒暖差を最小限にする)ことが結露防止対策としては重要になります。

窓が水滴でびっしょりになるはこの温度差が原因なんですね。
こちらの記事も人気です>>>
SUUMO・アットホーム・ホームズどこが一番使いやすい?
建築する時にできる結露対策


先程の通り、結露は室内と外気の寒暖差で生じる自然現象です。
実は建築時に結露対策を施せばある程度防げます。
- 窓サッシをアルミから樹脂に変更
- 複層・ぺアガラスの採用
- 断熱材のグレードを上げる
これらの対策はリフォームでも対応できます。
家を買う際や注文住宅で建てる場合は、よく確認しましょう。
ポイントは「窓」です!
窓サッシをアルミから樹脂へ変更
窓サッシはアルミ製が主流です。
しかし、アルミだと結露対策として全然効果がありません。
- アルミは断熱効果が希薄なため、結露が発生しやすい
- 樹脂は断熱効果がアルミより高いため、結露対策して効果あり
- アルミと樹脂の混合サッシもあるが、できれば樹脂のみが好ましい
断熱効果を高めるためにも窓サッシには樹脂を採用しましょう。


費用が心配なんだけど…
アルミと樹脂の混合サッシというタイプもあります。
これであれば、樹脂のみよりも安価で済みますよ。
混合サッシの場合、家全ての窓を変更しても15万~30万程度の費用です。
※ 窓の大きさや枚数、性能によって異なります。
樹脂のみと比較すると性能は劣りますが、アルミのみより全然効果が高いです。
もし、費用面で悩む場合はアルミ+樹脂サッシを検討してみてください。
複層・ペアガラスを採用する
最近は単板ガラスではなく、2枚重ねた複層ガラスが主流です。
- 真空空間を作った複層ガラス
- 熱伝導率が低く断熱性が高くなる
- Low-E膜を採用するとより効果アップ
ガラスとガラスの間に空気を真空で閉じ込めたのが複層ペアガラスです。


空気は熱伝導率が低いので、中空層を作ると断熱効果が上がるんです!
Low-Eとは「低放射」という意味で、室内の熱を外に放出しにくくする作用があります。
Low-E金属膜も断熱には効果的ですね。
断熱材のグレードを上げる
窓だけでなく壁や天井の断熱効果をあげることも有効です。
- 壁や天井など内部にも結露は発生する
- 吹付断熱材ですき間を無くす
- 家全体を断熱化することで室内温度の低下を防ぐ
標準ではグラスウールが主流です。
ですが、各工務店が独自の高性能断熱材を採用しているのでチェックしてみてください。


窓サッシや断熱材の強化は、最近話題のZEH住宅でも注目されています!
ZEH住宅に関する記事はこちら>>>
⇨ZEH住宅仕様とはどんな家?ZEH住宅の全てをわかりやすく解説
誰でもできる4つの結露対策




今の住まいでもできる結露防止対策はないの?
ということで…
ここからは、すぐにできる防止対策を紹介します!
- 定期的な室内換気
- 除湿機を使用する
- 暖房器具の使い方を工夫する
- 結露「防止・対策」グッズの使用
賃貸でも簡単にできるので、試してみてください。
定期的な室内換気
最も簡単にできる結露対策は「換気」です。
- 1回10分程度の換気
- 対角線上の窓やドアを開ける
- 窓が1つの場合は扇風機などを用いる
- 一方向の窓を少しだけ開けて常時換気を確保する
結露は空気中の水蒸気が水となる現象です。
そのため水蒸気を外に出す換気はとても効果的なのです。
一度の換気で窓を全開にするよりも、常に少しだけ開けておく方が効果が大きいです。
除湿機を使用する
除湿機は結露防止にも効果的です。


除湿機って夏場に使うイメージがあるんだけど…


除湿機は「夏場用」と「冬場用」の2タイプがあるんです!知らない人も多いのでは?
- 使うのは「デシカント式」の除湿機
- 吸収した湿気をヒーターで水に変換
- 使用時は室内気温も上がりやすい
冬の低気温時に効果的なデシカント式という除湿機があります。
これなら結露対策として有効です。
暖かい風が出るので、逆に夏場での使用はオススメできません…
暖房器具の使い方を工夫する
暖房の使用方法や使う暖房器具によっても結露の具合が大きく変わります。
- 石油・ガスストーブなどの燃焼系暖房器具は使わない
- エアコン・床暖房の非燃焼系暖房器具はOK
- 窓付近にヒーターを置く
- サーキュレーターなどで暖かい空気を循環させる
窓付近の空気を暖めることが効果的
燃焼系の暖房は水蒸気を含ませるため、結露が発生しやすくなります。
また、窓付近が一番表面温度が下がるので、そこの対策も忘れずに。
結露「防止・対策」グッズ


結露に有効なグッズってないのかな?


便利グッズがたくさんありますので、いくつか紹介しますね。
結露防止対策グッズを使用するのも効果的です。
使用も簡単でお掃除やDIY感覚でできるのもいいですよね。
結露防水フィルム
結露を防ぐ窓に貼るフィルムです。
断熱性を高め部屋も暖かくなります。
そのため窓からの結露を防止することができるというわけです。
結露防水スプレー
窓ガラスにコーティングするだけで結露が防げるグッズです。
窓のサイズも関係なく使えますね。
貼るタイプは苦手でもこれなら簡単に対策できちゃいます!
結露防水テープ
テープは結露になった時用のグッズです。
垂れてくる窓の水滴を、したで吸収してくれます。
いちいち拭くのがめんどくさい人は使ってみてください(笑)
このグッズだけでは結露防止対策にはならないので注意してください!
結露拭き取りグッズ
結露を拭き取るってなかなか大変ですよね。
吸収性や水捌けに優れたグッズを使うとラクです。
結露をそのまま放置するとどうなる




結露って放っておいちゃダメなの?
- カビやダニの発生⇨喘息等のリスク
- 建物・建具の腐食・シミ
特に木造の戸建てにとって結露は天敵です。
さらに結露を放置すると、カビの発生やダニの餌になってしまいます。
健康被害に繋がり兼ねないので、結露は小まめに拭き取りましょう。


めんどくさくても結露はなるべく拭き取りましょう!
こちらの記事も人気です>>>
⇨【注文住宅よりも安い!】建築条件付き売地とは?
【まとめ】
結露は被害を小さくできる
今回は結露についてまとめました。
結露だからと言って侮ってはいけません。
これから家を建てる人は、ぜひ結露対策を行ってみてください。
また、リフォームでも結露被害は改善できます。
結露は対策次第で被害を小さくできる
賃貸やマンションであれば、結露防止対策グッズが有効です。
これを機に今年の冬は結露対策万全で快適に過ごしてみませんか。
窓の結露がひどくて…
有効な結露対策はないの?