
- 断熱材って効果あるの?
- どの断熱材も一緒でしょ?
- 断熱効果ってどう判断するの?
どうも。
現役不動産営業マンのマツです。
最近はCO2削減や地球に優しい家づくりが注目を浴びています。
代表的なものにZEH等の省エネ住宅があります。
そんなエコ住宅に欠かせないのが断熱材です。

断熱材って本当に効果あるの?
断熱材の効果は目に見えないので、本当に効果があるのか怪しんじゃいますよね。
そこで今回は、断熱材による効果と有無と数値して比較する方法を解説します。
断熱材は今の家づくりには欠かせないので、しっかり確認しておきましょう。
もくじ
断熱材に断熱効果はあるのか

結論から言えば、断熱材による断熱効果は十分にあります。
具体的にどのような効果があるのでしょうか?
断熱材を入れると室内の熱を外に逃がしにくくなります。
そのため、室内温度が一定に保たれるようになるんですね。
結果として、冷暖房の効きがよくなります。
さらに、このおかげでエアコン等の光熱費の節約にもつながるわけです。

断熱材でどうして健康改善が期待できるの?
温度が原因による体の疾患や死亡事故というのは意外と多いのです。
- アレルギー性の疾患
- 冷え性
- ヒートショック
- 心疾患や脳疾患
温熱環境が整うことで、このような健康被害の発生を抑制できるというわけです。
結露に関してはこちらの記事を参考に>>>
⇨建築時にできる結露対策!誰でも簡単にできる効果的な4つの結露防止対策とは?
断熱性能は数値化して比較できる


家の断熱効果を事前に把握することってできないのかな?
家の断熱効果は測定し数値化することが可能です。
この方法を用いれば事前に比較・検討することもできますね。
外皮平均熱貫流率(UA値)を算出する
このUA値を算出することで、断熱性が見える化でき比較が可能となるのです。
壁を伝わって家の中の熱量がどのくらい外に逃げるのかを表す数値
UA値はそもそも断熱性を測定する数値ではありません。
ですが、UA値が低ければ家の中の熱量が外に逃げにくいということになります。
つまり断熱性能が高いという証明になります。
ちなみに…
断熱性を数値化する上でQ値というものも存在します。大きな違いは換気で失う熱量も考慮した上で算出されるということです。今はUA値の方が判断比重が大きいため詳細説明を省略します。
断熱性だけでなく気密性(C値)も大切
家の断熱性を評価する上で気密性も大切になります。
そして、気密性も断熱性と同じく数値化することができます。
気密性はC値として算出可能
建物のすき間の合計を数値として表すことができます。
この数値が低ければ家のすき間が少ないということになりますね。
つまり熱の流入が少なくなり、結果断熱性向上につながるということです。
C値は家のすき間を数値化するので建築前には測定不可です。
UA値と違い予め算出することはできないので注意しましょう。
予測や過去のデータで近似値を出すことはできるかもしれません。ただあまり意味が無いので参考程度にしてください。
ドアや窓の開閉や劣化によりすき間はどんどん広くなります。
住み始めると経年と共にC値も悪くなっていくのでで覚えてきましょう。
UA値とC値の基準は?




- UA値とC値の基準は?
- いくつ以下なら良いの?


残念ながら明確な基準はありません…
測定しても目安の数値がないと評価できないですよね。
しかし、これらは基準値と呼ばれる目安の数値が無いのです。


じゃあ何を基準にすればいいの…
筆者なりのUA値とC値の目安を記載しておきますので、参考にしてみてください。
ちなみに…
UA値・C値は数値が低ければそれだけ断熱性能に優れているということになります。
UA値の目安基準
- UA値0.87以下⇨断熱等級4相当
- UA値0.6以下⇨ZEH性能相当
家の断熱性能を示すものに断熱性能等級というものがあります。
2022年4月からは断熱性能等級5が最高等級となります。
断熱性能等級4は比較的取得しやすいですね。


断熱等級4は分譲建売と同等もしくはそれ以上程度です。
断熱効果をより高めたい方はUA値0.6以下がおすすめです。
ZEH住宅と同等程度の断熱性能があればまずまずなレベルではないでしょうか。
もし目指すのであれば、UA値0.6を基準にしてみてください。
ZEH住宅の関連記事はこちら>>>
⇨ZEH住宅の全てをわかりやすく解説
C値の目安基準
C値1.0以下であれば高気密
かつて日本ではC値の基準がありました。
C値1.5でおよそハガキ1枚分、C値1.0以下でハガキ0.6枚分の隙間になります。
そのため基準としてはC値1.0以下程度は目指したいものです。
【まとめ】断熱材はなるべくいいものを使用しよう
断熱材による効果と比較方法を解説してきました。
断熱材は気泡の塊です。
最初は厚みがあっても、いずれ薄くなり断熱効果も小さくなります。
また、断熱材は直接目に見える部分ではありません。
そのためか、どうしてもお金をかけるのに躊躇する人が多いです。
今は、ZEH住宅のような省エネ住宅が主流になる時代がすぐそこまできています。
快適な暮らしや環境のことを考えると、手を抜けないのが断熱材です。
是非ともいいものを選んでください。
ZEH住宅に関する記事はこちら>>>
⇨ZEH住宅はまだまだ問題点も多い!メリット・デメリットを解説